書籍紹介

書籍紹介「行動分析学入門 ヒトの行動の思いがけない理由」

書籍紹介『行動分析学入門 ヒトの行動の思いがけない理由』杉山尚子著(集英社新書)です。
担当は愛里です。

「行動分析学入門」のキーワードをインターネットで検索すると2種類の本が出てきます。
そのうちの「薄い方」「小さい方」が本書です。
(もう一方は「青本」「大きい方」「分厚い方」→書籍紹介「産業図書 行動分析学入門」参照)

本書のあとがきにもありますが、”大きい方”の「行動分析学入門」はあまりにも大きく、分厚く、内容も専門的であり、どこが入門なんだという一言をこぼさずにいられません(笑)。しかし、その学問の有用性と社会への必要性を鑑みるにもっと学びやすい”入門書”があるべきと考えた勇気ある男性が著者に申し出たことから本書が完成したとのこと。

そのなめらかな表現から、専門的ではあるものの比較的頭に溶け込みやすく書かれた本書を、今回は紹介いたします。

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書籍紹介「メリットの法則 行動分析学・実践編」

書籍紹介『メリットの法則 行動分析学・実践編』奥田健次著です。
担当は愛里です。

行動分析学に関する新書の入門書として、私の中で真っ先に名前が挙がるのがこの1冊。
実は人生で初めて行動分析学と出会った、私をこの世界に引き込んだ思い出深い1冊でもあります。

この本を書いている奥田さんは、自身が発達障害や自閉所などの障害を抱えるお子さんらの療育に関わるスペシャリストであり、それも手伝って、本書の中で取り上げられている数ある事例の中には障害を持つ子供に関する事例も多く出てきます。

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書籍紹介「使える行動分析学: じぶん実験のすすめ」

書籍紹介「使える行動分析学: じぶん実験のすすめ」です。

今回は行動アシストラボ理事/研究員の齊藤が担当いたします。

「行動分析学入門」は読んだことがあるだろうか。その著者の1人である、島宗理氏が書いたのが本書だ。

氏はこれまでに「パフォーマンスマネジメント」という、現実的な例を用いて原理を説明する本も書かれているが、本書は”実験”、”実践”することに重きを置いている。

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書籍紹介「自由と尊厳を超えて(Beyond Freedom and Dignity)」

書籍紹介「自由と尊厳を超えて」 B・F・スキナー著。担当は榎本です。

2013年に日本語に再訳された本です。作者は、行動分析学の創始者であるB・F・スキナー氏。

なんと最初の日本語訳は1972年に発売されています。ちなみに私の生まれた年。

その時のタイトルは「自由への挑戦-行動工学入門」となっています。当時は、「行動分析学」とは訳されずに、「行動工学」と言っていたのでしょうか。なかなか興味深いですね。

さて、タイトルの「自由と尊厳を超えて」とはどういう意味でしょうか。

訳者の山形浩生氏が下記のように解説しています(この本は訳者のあとがきも数十ページあり、内容もとてもためになります)。

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書籍紹介「いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学」

書籍紹介「いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学」です。今回は行動アシストラボ代表理事兼研究員の矢野が担当します。

2016年イチオシに選んだこの本。秀逸なのが「欠乏」という概念です。貧困や忙しすぎる状態から抜け出すことができないのは、決して本人の努力や能力が足りていないからではないのです。

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書籍紹介「リハビリテーションのための行動分析学入門」

書籍紹介「リハビリテーションのための行動分析学入門」です。行動アシストラボ研究員の藤井が担当します。

この書籍は行動分析学(以下ABA)の入門書ですが内容は「リハビリテーション分野」に特化しています。この書籍が対象としている読者層は理学療法士、作業療法士などの職種です。ただそれ以外の職種の方々にも十分わかりやすい「ABAの入門書」になっています。

今回は、あえて「リハビリテーション」以外の内容を紹介します。

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書籍紹介「臨床行動分析のABC」

書籍紹介「臨床行動分析のABC」です。

著者はユーナス・ランメロ、ニコラス・トールネケ 監修松見淳子 監訳、武藤崇、米山直樹です。出版は日本評論社で初版が2009.1.20です。

行動アシストラボ研究員の堀越が担当します。

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書籍紹介「子育てに活かすABAハンドブック~応用行動分析学の基礎からサポート・ネットワークづくりまで」

書籍紹介「子育てに活かすABAハンドブック~応用行動分析学の基礎からサポート・ネットワークづくりまで」です。行動アシストラボ研究員の堀越が担当します。

本書の監修は井上雅彦氏、著者は三田地真美・岡村章司氏の両名です。出版は日本文化科学社で初版が2009.1.30です。

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