自己嫌悪から解放されるには

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こんにちは!
行動アシストラボの愛里です。

《自己嫌悪とは》自分を嫌に思うこと 自分を疎ましく思うこと

人はなぜ自己嫌悪に陥るのか?
行動科学的にざっくり答えるならば、

「自己嫌悪するという行動が、行動レパートリーの上位にあるから」

と言えるでしょう。
(※「自己嫌悪する」は本来”行動”ではありませんが今回は本質とは離れるのでさておいてください)

では、私たちが自己嫌悪に陥る場面を思い浮かべてみましょう。

何かことが起こる。
そんなとき、どんな言葉が頭をよぎりますか?

『あぁ。またやってしまった。どうして自分はこうなんだろう』
『自分はダメだ・・・』

ここであなたが無意識に選んでいる言葉が、あなたを自己嫌悪に導くかどうかを決めているのです。

私たちは「行動レパートリー」というものを持っています。
ある一場面においてどんな行動をするかは、自分の持っている行動レパートリーの中から選択されます。

例えば、お父さんが大切にしている盆栽を、何かの拍子に落として割ってしまった。
あなたはどうするだろうか?
考えうる選択肢をすべて挙げてみてください。(少なくとも10個!)

・・・・・

この時に、挙げられている選択肢のすべてがあなたの行動レパートリーになりえます。
そして、おそらくその上位に位置している2~3のものが、あなたが選びやすい行動パターン、もしくは最近よく選択する行動ではないでしょうか。

実場面での行動として実際にどれを選択するかは、その時の相手や人間関係、外的環境などによってさまざま変化しますが、概ねぱっと浮かぶ行動が選択されやすいでしょう。

自己嫌悪から解放されるための前準備

さて、ここからは自己嫌悪から解放されるための行動を起こしていきます。
あなたが自己嫌悪から解放されるためにまず、今のあなたの行動レパートリーに別の新しいレパートリーを加えるか、もしくは上位の順位を変えることから始めましょう。

もし、何かことが起こったとき、まっさきに浮かぶ言葉が

『あぁ。またやってしまった。どうして自分はこうなんだろう』
『自分はダメだ・・・』

だったとしたら、それを

『次の行動は何が最善だろうか?』

に変えること。これだけです。
ポイントは、『次』と『行動』に着目する問いであること。

『自分』に目を向けた時点で『●年間生きてきたこれまでの自分の集大成』に目を向けていることと同じ。
過去は変えられない。
改めるべきは、頭に思い浮かべる言葉、すなわち

『次の行動は何が最善だろうか?』

行動レパートリーの順位を変える『行動変換トレーニング』

行動レパートリーの獲得方法はいくつか考えられます。
例えば、
・親や周囲の人の行動をみて
・実際に自分がやってみて
・漫画やテレビで見て
などなど

これらからきっと数多くの行動レパートリーが獲得されているはずですが、私たちの行動はある程度の数でパターン化します。
それは、私たちに影響するものごとがあるからです。

・目にする回数
・体験・実行する回数
・体験や目にしたものに伴う感情や周囲変化の影響度

これらの影響により、私たちは今の「行動レパートリー」を持つに至っています。
そして今回重要なことは、その超上位に位置している、

『あぁ。またやってしまった。どうして自分はこうなんだろう』
『自分はダメだ・・・』

を、

『次の行動は何が最善だろうか?』

に変えることです。
一番簡単で一番おすすめな方法はイメージトレーニング。
私も、普段からイメトレによって自分の行動、特に言葉を変えてきている人間の一人です。

ではイメトレ方法の1つを紹介しましょう。

【愛里式 行動変換トレーニング】

①落ち着いた場所で目をつぶる

②一番最近、自己嫌悪に陥ってしまった場面を具体的に思い出す(MX4Dシアターの映画のように)
 どこで、だれとだれがいる場面で、自分は何をしていて、周囲には何があって、どんな温度でどんな音がしている場所か

③問題のことが起こったところまで映画を進める

④自分が問いを発する直前でスローモーションにして 『次の行動は何が最善だろうか?』と問う

⑤コマを1分前に戻して④をなんの苦も無く、スローモーションにしなくても自然に問えるまで何度も問い直す

⑥自然に問うた場合、次にどんな行動をするか、その映画の新しい未来を描く

⑦心地よいところで映画終了。

とても楽しい映画でしたね!お疲れさまでした。

今この瞬間、もっとも重要なことは「いつやるか」を決めること

人がなぜ行動しないか。
それは、その行動をするきっかけが曖昧だからです。

みなさん、「プレゼント」ってしますよね。
いつしますか?

おそらく何かの記念日、なにか日常にはない変化があったとき、ではないでしょうか。
「プレゼントする」には「記念日」などのきっかけが必ずあります。

では「行動変換トレーニング」はいつしますか?
なにをきっかけにするか、いつどこでやるか、これを決めない限り人は絶対に行動できません。

なので、本気で自己嫌悪から解放されることを望んだあなたは、今この瞬間に決めてください。

いつ、何時にor何の前にor何の後に、

どこで、どの建物のどの部屋の

どの椅子orベッドorソファーで、トレーニングするか。

さぁ、準備はいいですか?

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