みなさんこんにちは。

一般社団法人 行動アシストラボです。
こちらでは、定期的にあばらぼ(※行動アシストラボのかわいい通称です)メンバーによるコラムをお届けします。

今回のテーマは、『プロコーチが送る「使えるようになる」行動分析学』です。
行動分析学は、有用なのはわかりますが使えるようになるまでがなかなか大変ではないでしょうか。

そんな「使えるようになる方法」についてのポイントをお伝えします。

 ●「行動を分析する」のも「行動」

行動分析学を「使える」ようになるのに、一つポイントだと思われるのは、例えば「行動を分析する」というのも行動だということです。

「思考も行動だ」と他のメンバーも書いていましたが、それと同じことですね。

行動であるというとは、そこに強化や弱化の原理が働くことになります。

「行動を分析する」という行為が強化されれば定着しますし、強化されない又は弱化されれば使わなくなります。

本を読んで行動分析学を使ってみようとすると、大抵、
「あれ、上手くいないぞ」

「どうしたらいいか分かんないんだけど」

となり強化される機会がありません。

一般的な用語だと成功体験を得る機会がない、でしょうか。

行動分析学に限らず、何かを学び自分のものにしようとする場合、その初期段階において、

どうやったら成功体験(強化される機会)が得られるのかに工夫が必要なのだと思います。

 

つまり
行動分析学を使うこと自体も行動なので、使えるようになるには強化される機会が欠かせない。

特に初期段階では強化の機会が殆ど無いので、意図的な工夫が必要。

 

 ●「まずは行動を分析できるようになりたい」そのために・・・

行動を分析するとは、「ある行動が何故そうなっているのか」について妥当な説明ができることだと考えています。

妥当な説明のために、まず押さえて起きたいのはABCという行動の枠組みです。

「A:先行条件 ⇒ B:行動 ⇒ C:結果」ですね。このABCは行動分析学の本には必ず出てくるので、知っている人も多いかも。

しかしあえて言いましょう!あなたが思っている以上に、この枠組みに沿って説明することは重要です!!

何故かというと、このABCという枠組みに沿うだけで、行動分析学が伝える理論を使いながら、ほとんどの行動について説明できてしまうからです。

超強力な分析のツールなのです。

なので行動を分析できるようになりたい人は、無理矢理でもいいのでABCの枠組みを使って行動を説明してみてください。

 

 ●ぶっちゃけ最初は・・・

ぶっちゃけ最初は上手く説明できません。何だかスッキリしない説明になってしまったり、やたらと複雑なことを表現しようとしてしまったり・・・。

でもそれでいいので、何はともあれABCで表現してください。

モヤモヤするかもしれませんが、上手く説明できていないモヤモヤを抱えたままにしておけば、上手く説明できる何かに出会ったとき「それだ!」となります。この瞬間、行動を分析する能力が1つステップアップしたことになります。

 

 ●そしてつまり・・・

無理矢理でいいのでABCで説明してみましょう。モヤモヤするなら、モヤモヤを抱えたままにしておきましょう。
その繰り返しで行動を分析する力が伸びていきます。

ちなみに、あなたには今「この投稿を読む」という行動が生じています。

これをABC分析してみましょう。

その結果をコメント欄に書いていただいたり、メールなどで送っていただけると大変嬉しいです

 

●「C:結果」を見極めろ

行動を分析するならABCの「C:結果」を見極めろ、というお話です。
行動には2種類あります。

・条件反射や生理的反応、不随意筋による活動などの「レスポンデント行動(反応)」

・自発的な活動である「オペラント行動」

普通、僕たちが「行動」という場合は、後者(オペラント行動)のことを指しています。

ABC分析の対象も主にオペラント行動(以下、単に「行動」と呼びます)になります。

行動の目的は「C:結果」です。

 

●例えば、エアコンのスイッチ

部屋を涼しくするというCを欲し、僕はエアコンのスイッチをポチッと押します。
しばらくしてエアコンが暖房になっていることに気づき、エアコンからの暖かい風を無くすというCを欲し、エアコンを冷房に切り替えます。

何か行動が生じたなら、その行動には必ずCがあります(または過去にあった)

Cが分かれば、なぜその行動が生じたのかを理解できます。説明できます。変えるための手がかりを得られます。

反対にCが分からないと、行動の説明や改善案は当てずっぽうになります。

だから、行動の「C:結果」を見極められるようになりましょう

 

●大丈夫、Cは2種類しかない

行動が生じている場合、Cは2種類しかありません。
即ち「好子が出現する」か「嫌子が消失する」かのどちらかです。
行動を説明する場合、必ずこの2つだけで事足ります。

ルール支配行動(思考や言語をA:先行刺激として生じる行動)であっても、それは変わりません。

行動した理由を説明しようとして、なにやら複雑な説明になってしまっている場合は、

「C:結果」に立ち戻ってシンプルに捉え直してみるといいと思います。